4.23.2011

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消費者と企業が友達のような関係になる時代に~ソーシャルシフト

道を切り開く為のビジネスのヒント                No.25
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皆さんこんにちは
いつもご覧頂きありがとうございます。





このイラストの製作者は小池アミイゴさん
デザイナー、音楽家など多数の場で活躍されている
このイラストは被災者支援用の自由素材と考えてアップされております。


何か使ってみようと思われた方は小池アミイゴさんのサイトを
ご確認下さい。



それでは、今週の道を切り開く為のビジネスのヒント!



◆【お勧め書籍】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇  Facebook世界を征するソーシャルプラットフォーム 山脇 伸介 (著)

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◆ → 消費者と企業が友達のような関係になる時代に

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マーケティングの権威であるフィリップ・コトラー氏が唱えるマーケティング
3.0では「消費者との共生」の時代とされ、いかに消費者を味方につけ、消費
者の意見を取り入れる、消費者に共感される企業になることが、新しいマーケ
ティングの概念での重要なポイントとされる。

マーケティング3.0時代の牽引役となった消費者が主体のソーシャルメディア。
その最大勢力となり、世界6億人を超えるfacebookでは、企業がfacebookペー
ジを活用し、よりフランクなスタイルで、消費者とコミュニケーションを行い、
熱狂なファンを作ることによって、業績を向上させている企業も増え始めてい
る。

これらの動きから、消費者と企業が友達のような関係を持つことが実際に起こ
り始めているが、ソーシャルメディアの躍進に着目し、新しいマーケティング
の概念を取り入れようという日本企業はまだまだ少ない。

ソーシャルメディアに取り組む課題として、担当者がいない、効果測定が出来
ない、営業上の効果が見えない、炎上の恐れ、どういった情報を出したら良い
か解らない、上司を説得出来ないなど、色々と上げられるが、米国や一部国内
でも既に活用をし始めている企業との競争を踏まえると、まずは取り組んでみ
てノウハウを高めていく必要があるといえる。

何故なら、マスメディアの影響力が今後相対的に低下することや、情報が増え
続け、ネットでの検索や比較サイト、購入者のレビューなどの情報も溢れかえ
り、本当に必要な情報を手に入れることが難しくなってきている中で、やはり
人と人とのコミュニケーションが重視され、有人や知り合いなど信頼ある人の
情報が重宝され、購買の要因にも繋がるわけだが、この人のコミュニケーショ
ンや繋がりがfacebookなどに代表されるソーシャルメディアが解決し、米国で
は既にfacebookがグーグルを追い越して人々の行動が変わり始めた事実がある
からである。

もちろん、企業のマーケティング活動において、ソーシャルメディアの活用は
絶対ではなく、一部であるが、競合の会社が先駆けて、ソーシャルメディアで
ファンを拡大し続けている現状があるととすれば、指をくわえて見ている訳に
はいかないと思います。

日本もいずれは、米国に近い状態になる可能性もあるため、時代の流れは常に
キャッチし、準備を怠らない姿勢が大切ですね。


◇お勧め書籍
Facebook世界を征するソーシャルプラットフォーム 山脇 伸介 (著)


◇関連リンク
「企業におけるソーシャルメディア活用状況」に関する調査結果
http://www.looops.net/download/Looops_press_with_goo2nd.pdf


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◆blog版-道を切り開く為のビジネスのヒント-
http://biz-open.blogspot.com/
:発行人:宮下

4.14.2011

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付加価値を付けて販売する 独自商品のリサイクルビジネス

道を切り開く為のビジネスのヒント                No.24
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皆さんこんにちは
いつもご覧頂きありがとうございます。

震災から1ヶ月が過ぎました。被災地では引き続き困難な状況が続いておりま
すが、我々無事に済んだ人間は、感情的にならずに、普段通りの生活をして経
済を回していくことと、被災された方へ継続的な支援を日本一丸となって行う
ことが大切です。

何か楽しいこと創る社長のウェブログで紹介されていた
ねがいごと、100こ。プロジェクト

直接被災地の方々より願い事をきいて叶えるプロジェクトで
東北に希望の拠点をつくり、観光の理由をつくるということでがんばっていら
っしゃるようです。

私も応援しようと思われた方は

1.ご自身のブログなどでこの活動をご紹介いただけないでしょうか?
2.自分がかなえることのできる願いがないかな~と軽い気持ちでブログを読
んでいただけないでしょうか?
是非、皆さんで応援して参りましょう!



それでは、今週の道を切り開く為のビジネスのヒント!



◆【凄い!ビジネスモデル研究】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇  付加価値を付けて販売する 独自商品の物販ビジネス

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◆ → PASS THE BATON 株式会社スマイルズ

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国内のほとんどのマーケットが縮小していく中で、拡大路線のビジネスのひと
つがリサイクルビジネス、リユースマーケット。

リユース品のうち小売業の年間販売額は3600億円。
リユースサービスを購入したことがない消費者は約60%と潜在マーケットは大
きく、環境意識の高まりなどの背景からも、今後益々成長が期待出来るマーケ
ットです。

※出典(1997年、2002年、2007年):経済産業省「商業統計」中古品小売業
(自動車、自転車、本、骨董品除く)
※2009年のリユース品の市場規模は日本リユース業協会による協会推計値

中古品、安いだけというイメージから脱却し、現在では新品と遜色ないアイテ
ムや豊富な品揃え、魅力的な店舗運営がお客を集め、全国チェーン展開する会
社から上場を果たしている企業迄多数存在する。

一般流通小売が成長の過程で辿ったように、リサイクルショップも小規模店か
ら、大型店、総合店、専門店(ブランド専門、衣類専門等)とニーズに合わせ
た店舗展開がなされているが、そうしたマーケットの中で、新しい切り口で展
開するリサイクルショップがPASS THE BATON。

東京の表参道と丸の内の実店舗、そしてオンラインでの販売と展開しているが、
リサイクルショップとは思えないほど、洗練されていて、お洒落なセレクトシ
ョップそのもの、それ以上でもある。

PASS THE BATONのテーマである「NEW RECYCLE」には4つの切り口があり、古
着やデッドストック品を「REMAKE」するもの、本来の在り方に一考を加え、新
しい価値を吹き込む「RETHINK」、一度舞台から降りたけれど本来の魅力を失
っていない品物に光をあてる「RELIGHT」。

そして、持て余している物に、歴史とストーリーを添えて販売する「RECYCLE」
それぞれ培った個人の文化をお互いに尊重しあい、交換しあう。というコンセ
プトのもと、出品物は写真だけで紹介されるのではなく、出品者のお顔写真と
プロフィール、そして、ものに関するエピソードもあわせて紹介されます。

このエピソード、本来所持されていた方のストーリーを合わせて、販売すると
いう発想が非常に面白い。店頭では、商品事にこのストーリーが記載されてい
るタグが付いていて、手にとってストーリーを読むのも、楽しいのである。

「NEW RECYCLE」の切り口の通り、既製品がそのまま売られることはなく、全
ての商品がオリジナル、「ここでしか買えない」商品を揃えたハイセンスなセ
レクトショップになっているのです。

今後、PASS THE BATONが生み出したスタイルが、どの程度マーケットに浸透し
ていくかは未知数ですが、「ここでしか買えない」商品を高次元で実現してい
る為、真似をされたり、競合に侵食されない、独自のマーケットを築かれてい
くと思います。

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◆  付加価値を付け、独自商品を取り揃える
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店舗にこの商品を出品する為のブース、「PASS COUNTER」が設置され、登録、出品された商品が売れた場合、売上を折半するという委託販売の形式を取っており、リスクヘッジと手間をかけて商品を提供している姿勢が伺える。

リサイクルビジネスの本来の考えた方であるリユースに、面白さや驚き、感動
などの付加価値を与えて、新しい商品を販売する、新しいビジネスですね。

◇関連リンク
PASS THE BATON
http://www.pass-the-baton.com

株式会社スマイルズ
http://www.smiles.co.jp/index.html


〓〓編集後記〓〓
食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo」※株式会社スマイルズが運営
筆者が住む、関西にはPASS THE BATONもSoup Stock Tokyoも店舗が出店されて
いない為、東京に仕事にいったついでに、行ってみました。
今までにない新しいコンセプトはもちろんですが、特に女性を楽しませ、心を
捉えるといったアプローチが非常に上手いな~といった感じ。
かしこい現代の消費者の心を掴むには、経営のセンスが大切、いち消費者とし
ても日々を楽しむことが大切であると改めて感じました。
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◆blog版-道を切り開く為のビジネスのヒント-
http://biz-open.blogspot.com/
:発行人:宮下

4.04.2011

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眠れる資産(耕作放棄地)を活用 再生ビジネス

道を切り開く為のビジネスのヒント                No.23
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皆さんこんにちは
いつもご覧頂きありがとうございます。

桜が咲きはじめようやく春ですね。
震災の影響で、入社式を延期、実施しないなどの企業も多いようですが
気分は前向きに新しいスタートを切って参りましょう

それでは、今週の道を切り開く為のビジネスのヒント!



◆【凄い!ビジネスモデル研究】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇  眠れる資産(耕作放棄地)を活用 再生ビジネス

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◆ → 株式会社マイファーム

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農業を見直す動きはTPPを巡り、改めて議論がされているが、グローバル時代
に向けて国内の生産者が生き残る術は、規模の追求と付加価値の高いブランド
品に集約される。

前者は徹底した効率化による価格競争力、後者は付加価値の高い商品で差別化
を図り独自のマーケットを形成すること。

しかしながら、日本の農家の実態は小規模農家が多く、大きな投資が必要な大
規模化はもちろんのこと、世界一厳しい購買の目を持つ日本の消費者に受け入
れられる付加価値の高い農産品を作ることは非常に難しく、現状と理想には大
きな乖離があると言える。

そうした農業の問題がある中、新しい切り口で農業界の活性を推し進める会社
が自産自消を提唱する株式会社マイファーム。

最近では様々な活動が注目されメディアにも取り上げられているようですが、
マイファームが最初に始めたビジネスは、管理&指導付き体験農園。

身近な人が家庭菜園を始めたいと思った時、どこで農園を借りることが出来き、
どうやって育てていくのか、どういった準備や知識が必要なのか、素人で野菜
を作ることは非常に難しい問題があることに着目し、これを農家さんの課題で
ある体力の衰えや、後継ぎ問題等で耕作放棄地となってしまった農地と上手く
マッチング出来れば、双方の問題を解決出来るのはと考え、管理&指導付き体
験農園の事業を開始されたようです。

当初は、農地を借りることさえも出来ずに苦労されていたようですが、現在は
全国にマイファームの農園が広がり、体験農園以外にも、農地として活用を望
む人と農地を活用したい人を結びつける、全国農園検索サイト「タガヤシ」な
どのサービスも運営されています。

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◆  活用を望む人と活用したい人を結びつける
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また、企業の成長として大切なゴールやビジョン設定が非常に参考になるため
紹介させて頂きます。マイファームさんのホームページにて確認が出来ますが、
明確で非常にロジカルな成長ステージを打ち出されています。

◆マイファームが目指す理想の事業展開とは

2008年~創業期 第一ステージ 
・体験農園マイファーム (都市部の農地 × 消費者)
耕作放棄地の情報収集 将来の販路となる消費者の確保

2010年~ 第二ステージ
・ファームアカデミー (中山間地 × 学校)
未来の農業者を育成する窓口 大きな面積での成功モデル作り

2012年~ 第三テージ
・農業ソリューション (地方 × 農業)
未来の農家稼動開始 耕作放棄地の包括的解決

◆マイファームのミッション

我々マイファームは、自産自消ができる社会作り、そして全国の耕作放棄地問
題の解消。
そして「農業(家庭菜園も含む)を始める人を2014年までに1200万人にしたい」
という具体的な目標を掲げ、日々邁進しています。
※マイファームホームページより引用

いかがでしょうか!
具体的な目標を設定し、各ステージで基礎固めをしながら、着実に会社として
ステップアップしていく堅実でロジカルな成長を描かれています。
体験農園というビジネスモデルから、徐々にマーケットと関係の輪を広げてい
くことで、農業界を活性させるソーシャルビジネスのお手本のような会社です。



◇関連リンク
株式会社マイファーム
http://myfarm.co.jp/index.html


〓〓編集後記〓〓
一日も早い救援、復興を祈ると共に
ひとりひとりが出来ることを呼びかけて参ります。
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◆blog版-道を切り開く為のビジネスのヒント-
http://biz-open.blogspot.com/
:発行人:宮下